LIVE DJ STREAMING PARTY “INTENSION” INFORMATION BLOG

2015年5月3日日曜日

MUSIC REVIEW vol.1



KAITO / INTENSION


写真はサイン入りの私物、宝物ですw



【ラベル:MUSIC】でINTENSIONのDJによる音楽紹介ページを始めさせて頂きます。
 記念すべき第1回はもちろんこの曲です! 僕(五十嵐)自身も初めて聴いた時にそのあまりにも高い完成度に驚き今も大好きな曲ですが、この曲の紹介は僕よりもふさわしいと思う人、工藤 裕治のレビューで紹介させて頂こうと思います。


以下文章:工藤 裕治




やはり一枚目のレビューは、イベントタイトルにもなっている

大好きなワタナベ ヒロシさんの作品 intension を紹介します。

まずは、このレコードが発売された2001年を振り返ってみたいと思います。

2001年は、まだジェフミルズの衝撃による

90年代からのハードテクノブームの流れもありつつ

カールクレイグらのジャズへのアプローチなど

テクノアーティストが、他のジャンルへのアプローチを積極的に行っており

フューチャージャズというジャンルが出てくるなど

テクノファンの耳の幅が広がった時期だと記憶しています。

90年代に比べ00年代は、クラブミュージックが、とても広がり

リスナーとして、その広がる情報を混乱しつつも必死で集めていた時期で

インターネットも普及し、ネットにも情報がありましたが

まだ、雑誌やフリーペーパーも強く、なんせ情報集めが忙しく、そして楽しく

その情報を上手く集め、アウトプットしているDJに、とてつもなく憧れていました。

そんな時期に、当時のクラブミュージックでは

一人のアーティストが、幅の広い作風で活動する際に

複数の名義を使い分けるという事が多くあり

例えば、同一アーティストなのに、テクノの作品はAという名義

ジャズの作品だと、Bという名義のようになり

後で、AとBが同じアーティストだと知るケースが多くありました。

この場合、テクノだけを聴きたい時はA名義の作品を購入して

B名義の作品を購入しないという事が出来る為、ジャンルで考えると

リスナーとしては、購入しやすい情報でしたが

アーティストのファンとしては、アーティストの作品を集めるのが非常に難しいのです。

この intension は、kaito名義の2枚目のシングル everlastingのB面に収録されており

この everlasting には、ワタナベ ヒロシさんの名前がクレジットされていますが

1枚目のシングルには、ワタナベ ヒロシさんの名前がクレジットされていないのです。

当時、ワタナベさんは複数の名義を使い分けていましたが

ワタナベ ヒロシさんの名前のクレジットがない事が多かった為

覆面プロジェクトとなり、ワタナベさんのファンとしては、非常に困難な時期でした。

事実、95年に発売されたQUADRA名義のSKYでファンになり

レコード屋に定期的に通いつつ、ワタナベさんのレコードを買い続けている自分が

kaito名義の1枚目2枚目をリアルタイムで購入していないんですよ!

こんなに欲しがっている人にも、気付かれないなんて

覆面プロジェクトにも程があるでしょう!(笑)

同じ流れで、TREAD名義の作品も覆面プロジェクトだった為、3枚目からしか購入出来なかったん

ですよ!

当時、ワタナベさんのインタビュー記事も、ほとんどなく

ワタナベさんの情報が少ない為、本当に謎多きアーティストという印象でした。

話をジャンルと年代に戻すと、2001年頃は

90年代には、テクノとハウスの差が、かなりありましたが

この頃からテクノアーティスト/DJ のハウスへのアプローチ

逆にハウスアーティスト/DJ のテクノへのアプローチが急激に進み

その後のテックハウスブームへと流れはじめるくらいの年だったと記憶しています。

このintensionは、ワタナベさんプロフィールにも書いてありますが

Francois K のミックスCDに収録されハウスファンから注目されるなど

今思えば、後のテックハウスブームを先取りしていた曲とも言えるのではないでしょうか

そんな時期に発表された、この intension は
kaito名義が、後にワタナベさんの息子さんカイトくんの事だと分かり

更に、ジャケットの写真はカイトくん本人だと分かった時

この曲の重みも、かなり変わってきます。

力強いリズム。

真っ直ぐストレートな展開なのに

最後には、かなりの音数が複雑に絡み合う流れは何度聴いても感動しますし

この曲が、息子さんに対する曲なら

尚更、このまっすぐストレートな展開、力強いリズムに意味を感じてしまいます。

最後に、このレコードを2001年に購入した当時の思い出としては

先輩DJのヌマンジュさんと、神戸のジェットセットに行った更に、intensionを購入したのを憶えてい

ます。

そして、当時神戸のクラブでは、先輩DJのNISHIYAMAさん、TMKさんらが

このintensionをヘビープレイされており

神戸の音屋、ブレスで、何度も聴いて踊った。

とても、思い出の詰まった曲です。

このintensionは、一生飽きずに聴き続け、そして踊り続けれる一曲だと思っています。

2 件のコメント:

  1. オールした佐藤です。こんばんは。

    Intentionのレビューを読んで、2001年はそんな年だったなあ。とシミジミ読んで、
    Youtubeで曲を聴いてビックリしました。思い出の曲でした。イベントの日には気づかなかったです。

    2001年は私が大阪から東京に転職した年でした。転職のきっかけになったのは、イベントで会ったテクノ好きの人でした。その人に東京に来れば?と言われて、試しに面接を受けてみたら仕事が決まったので、東京にやってきました。

    やってきたら仕事が厳しく、あたらしい友達をつくる余裕もなく、週末はその人の家でレコードを聴くか、イベントに行くかという日々でした。
    その人がこの曲が好きでよくかけていました。私は誰のレコードかも知らずに聴いていました。

    その後、Francois KのCDを買ったらこの曲が出てきて、ああ懐かしいなあと思い出しながら聴いていました。

    東京に4年半いましたが、
    東京は楽しくもありつらくもあり、東京のことを思い出すと、きいていたダンスミュージックのことが思い出されます。
    この曲がもつ、哀愁みたいな感情が私の中の東京のイメージでした。

    私にも思い出のつまった曲だったので、intentionの一回目に行くことができたのはめぐり合わせだったなあと、しみじみしてしまいました。

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    1. 佐藤さん
      コメントありがとうございます!
      そして、イベント当日もありがとうございました!

      工藤です。

      音楽は時代を感じやすいものですよね。
      何年前だと、あの曲を聴いていた頃だなみたいな(笑)

      intension 思い出の曲だったんですね。

      このイベントによって、また思い出が増えてくれたら嬉しいです。

      本当にありがとうございます!

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